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絵を描くという事

隠しページで仕込んでおりました#2でございます。

隠しページの公開は一旦これで終了です。

まだABOUTのコーナーに隠しページがあるので

興味を持ってくれた方は、探してみてくれるとうれぴー!です。

 

どうも!流川かずえです。

#2では絵を描くことに特別な意味を見出したきっかけを綴っていきたいと思います。

一番初めに、絵を描く力ってすごいなぁと感じたのは確か4、5歳くらいの頃でした。

母に長靴を買ってもらったのですが、それは無地のもので当時の私はポケモンをはじめキャラクターものが大好きで

飾り気のないその長靴が嫌だと子供らしく訴えかけました。

今ではもう10年近く会話しておりませんが私には少し歳の離れた兄がいます。

その兄が長靴に私の好きなピカチュウのイラストをマッキーペンを使って器用に描きはじめたのです。

私はその出来上がった長靴をみて、お兄さんってすごいと思ったのです。

私が描くピカチュウよりピカチュウらしく、まるでポケモンカードから乗り移った様な出来です。

次の日からその長靴は近所で評判になって、他の子にも兄が描いてあげたりするほどでした。

年齢や性別、育った環境、​人によってものの価値観は様々です。

それでもひとつのイラストで何人もの人の心を動かすことができる。

絵に対する憧れが芽生えた瞬間でした。

大人になった今でもキャラクターが大好きで、

仕事でも携わっていられることは、この体験が一つのベースになっています。

それから無意識でもあり、どこかで意識しながら色々な絵を描いてきました。

頭の中で、こんな風に描きたい、こんな色を出したいという欲望は人一倍あるのに

技術が及ばず、目の前の画面になかなか描き落とし込めない自分に幼いながら苛立ちを感じるほどでした。

いままでの人生で一度だけ両親に絵を褒めてもらったことがあります。

それは家族の絵を描いた時でした。

自分ではヘタクソだと思っていたけれど、似てるよ、すごい!と言ってくれた時の

あの空間や温度、笑顔や色味、おそらく一生忘れないと思います。

どこかで自分を見てほしい、認められたいと思う気持ちが満たされた時でした。

また形ばかりではなく、伝えたい想いも大事なのだと気づかせてくれました。

そして月日が流れ中学に入学した初めての美術の授業。

スケッチブックの表紙のイラストを描くよう言われ友人の下敷きかなにかを見ながらキャラクターを描いていました。

それを見て先生が「流川は絵が上手いな、すごい」といってくださったのです。

何気ない一言だったと思いますが、出会って間もない目上の人間が褒めてくれたその言葉が

埋まらずにいた一つの隙間を満たしてくれました。

絵によって自分の全てを肯定してもらえた気がして、嬉しかったのです。

そこで私は決意しました。

幼いころ兄が私に絵の良さを教えてくれた様に、

私も自身で絵を描くことを通し大勢の人の心を動かし愛される人間になろうと。

その想いを胸に今日まで生きてきました。本当にいろんなことがありました。

何もかもうまくいかず、死ぬほどの挫折や孤独な想い、負の感情の方が人生の大半を占めてきました。

けれど今前向きに生きていられるのは、紛れもなく絵のおかげなのです。

長々と書きましたが、今回はこの辺で!さらばだサラダバー!

​2017.4.09

流川かずえ

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